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小梅(東)
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サビ猫2匹、茶トラ一匹、それぞれ生まれも育ちも違う3ニャンズのお話
2011年のくーちゃん。赤い蝶ネクタイと黒いタキシードが トレードマーク。 猫崎公園に隣接するアパートに、空子さん(くうこ。勿論仮名)という女性が 住んでいます。空子さんにはくーちゃんと言うお出入り自由のパトカーさんがいて、 ある日何かのきっかけで私達と知り合いました。 くーちゃんは、もともと公園で生まれたらしい子で、 自宅前に止まっていたバイクの上にいた子猫のくーちゃんを空子さんが保護、 家族に迎えました。 今から15年も前のことです。 以来くーちゃんは、お家猫でありながら、公園や近所の方にかわいがられて 幸せな日々を送ってきました。 くーちゃんの行動範囲は、交通事故の可能性は極めて低いので その点は安心 お買いもの帰りの空子さんを迎えに出るくーちゃん。 空子さんがお仕事から帰ってきて、鍵の音が聞こえると くーちゃんはどこにいてもすっ飛んで行きました。 その光景はなんとも微笑ましく、空子さんとくーちゃんは 本当に良いパートナーという感じでした。 くーちゃんは、まだ若い頃に尿路結石の手術を受けており 以来ずっと療法食を食べてきました。 そのおかげで、去年の血液検査も問題なしだったそうです。 空子さんと私たちは段々親しくなりました。 空子さんのお帰りが遅い時は、私たちがくーちゃんのご飯を預かり 公園のご飯の時間に一緒に食べてもらうようになりました。 くーちゃんは長い脚でゆっくりと公園にやってきて ご飯の場所に向かいます。 くーちゃんもすぐにそのシステムに慣れて 私たちを見つけると、とことことやってくるようになりました。 「こんばんは〜今日は母が遅くなるのでこちらでお世話になるよう言われました。 どうぞよろしくお願いします」と常に礼儀正しいくーちゃんなのでした。 おだやかな性格で、公園の子達ともトラブルになることもなく、 いつも静かにご飯を食べ、帰っていくのでした。 脚が長く、お年を召してもいつもかっこいいくーちゃんでした くーちゃんはこのあたりを自分の定位置と決めていました。 お行儀よく待つくーちゃん。 空子さんは、公園から至近距離に住んでいることで、忙しい中 私たちがカバーできない部分をよく助けてくれています。 又、公園にいる私達に夏は冷たい物を、冬は暖かい飲み物を デリバリーしてくれて、一緒に和やかな時間を過ごします。 これを私たちは「空子カフェ」と呼んでいます。 この二年くらい、空子さんはお仕事がとても忙しく、帰りが遅い事が多く くーちゃんが公園のご飯に参加することが増えました。 私達にとっても段々とくーちゃんは特別な存在になりました。 ここでももらえるのは療法食のみ。ごめんね、他のを あげられなくて。ママとの約束なの。 昨年11月頃から、くーちゃんはあまり公園に来なくなりました。 理由は、寒くなってきたので高齢のくーちゃんを外に出しておきたくないから 家にいてもらうということだったので、そうだ、そのほうがいいね、と 私達も思いました。 又春になったら来てくれるよね、と思っていましたが その後空子さんからくーちゃんの具合があまり良くないと聞きました。 ご飯を食べてくれない、と言うので、それでは療法食にこだわらず 何か他の物をあげてみたら?と持っているパウチなどを差し入れしました。 くーちゃんは11月15日を最後に、お外に出ることはなく、 私達もその日以来くーちゃんに会うことはありませんでした。 1月15日未明、くーちゃんはお空に旅立ちました。 赤い首輪がトレードマークだったくーちゃんには、誰もが赤いお花を、と思いました。 棺の中は赤いバラやきれいなお花でいっぱいになりました。 私達公園仲間ばかりでなく、近所の方たちにも愛されていたくーちゃんを 皆で見送りました。 先日ブログに載せたラベンダーとビオラは、この時に使いました。 あれから一週間がたちましたが、 公園に行くと今にもくーちゃんがとことことやってきて 「こんばんは〜」と定位置につくような気がしてしまいます。 空子さんと鬼ババたちは、くーちゃんのおかげで最高の「猫つながり」になりました。 くーちゃん、今までありがとう。 素敵な空子ママと出会わせてくれてありがとう。 くーちゃんはたくさんの人に愛されて幸せで立派な一生だったね。 先にお空に行って、公園のぶーちゃんたちに会ってね。 あなたのことはずっと忘れないよ
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