アルビノとは、先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚は白く、瞳孔は毛細血管の透過により赤色を呈する。劣性遺伝や突然変異によって発現する。広く動物全般に見られ、シロウサギやシロヘビが有名である。ほとんどの場合、視覚的な障害を伴い、日光(特に紫外線)による皮膚の損傷や皮膚がんのリスクが非常に高い。また外部から発見されやすく自然界での生存は極めてまれである。そのため、しばしば神聖なものやあるいは逆に凶兆とされ、信仰の対象として畏れられる。また、観賞用としても人気がある。なおアルビノは、正常な遺伝情報により白化した白変種とは異なる。
【ヒト以外のアルビノ】
■ シロウサギ - アナウサギのアルビノ。ジャパニーズホワイトという品種として認定されている。■ ダイコクネズミ - ドブネズミのうち、実験用ラットやペットとして飼われているもの。アルビノでないものも含まれる。
■ ウーパールーパー - メキシコサラマンダーの幼形成熟個体(アホロートル)のアルビノで、この名は商標名である。アルビノのタイガーサラマンダーとの人為的な交配により作られた。
■ 実験用マウス - ハツカネズミのアルビノ。
■ 金鱒 - アルビノのニジマスの中国名。サケ科のアルビノは優性遺伝のため養殖は容易。中国ではとても珍重され、祝いの料理に出される。養殖に於いては、成長度合いを簡単に判断するための標識魚として利用される。
■ シロコリ - コリドラス属のアルビノの通称。飼育状態では通常個体よりも丈夫。コリドラス・アエネウスなどが有名。