それは先週のある晴れた日の午後のことでした。
仕事場に来る佐○さん(配達員)は、なぜかいつもインターホンを鳴らさないでそのままドアを開けるのですが、その隙にマロさん外の世界にRun away
いつもは絶対ドアの外に出ないのに・・・もしかしてママが病院に連れて行ったこと根に持ってる!?
最悪なことに首輪をしていなかったマロさん。
外を探しても見当たらない。
脱走なんて初めての経験なもんで何をしていいか分からずひよ姉さんに電話。
色々話を聞いたあと、私の母にも電話。
仕事場と家は線路を挟んで反対側なので、もしかしたらマロさんは帰っているかもしれない・・・そう母に伝えると
「わかった、じゃあ助っ人でももちゃん(マロの姉貴分の柴のミックス)を連れて行くから!!」
なんと心強い言葉・・・ももちゃんなら臭いでマロの行方がわかるかもしれない!!
そう思いながらも最悪の事態が頭をよぎり、一人で大泣きしていました。
あぁ・・・今日すっぴんで良かった・・・
そして待つこと数十分、母&ももちゃんが登場!!・・・自転車で。
しかも、ももちゃん自転車の前の籠にちゃっかり入ってるし。
臭いかげてないし。
ううん、でもきっと本番はこれからだよね☆なんて自分に言い聞かせて再度探索へ。
真剣な顔つきでしきりに地面の臭いをかいでいるももちゃん。
きっとマロさんの臭いを追ってくれているんだ・・・と思いきやいきなりトイレ。
そしてそのままマーキング開始。
オーノー!!
でもこんなことしてる間に時間はどんどん過ぎていくし、近辺は探しまくったし、ももちゃんは自分のことに必死だし・・・なのでひよ姉さんに聞いた方法(交番へ行く)をすることに。
とりあえず写真屋さんに行って携帯のカメラで撮ったマロの写真を現像することに。
ただ待ち時間が1時間以上もあったので、不安な私は何かしていないと落ち着かずそのまま交番へ。
「あの、脱走して、犬が、黒くて・・・」
私ってば日本語覚えたての人みたいに単語しか言えてないし。
「あ〜チワワ??さっきまでここにいたけど引取りがないから荻窪警察署に行ったよ」
な・ん・で・す・と!?ワンモア!?
「若い男の人がね連れてきてくれたんだけど、首輪してなかったからね」
優しいオマワリさんは動揺しまくってる私にバスでの行き方を丁寧にしてくれたのですが、少しでも早く迎えに行きたい私は少しリッチにヘイ、タクシー!!
きっとあの子は不安でプルプル震えながら私を待っているんだ・・・
私の姿を見つけたらキュンキュン泣きながら尻尾をフル回転させて私の元へ飛んでくるんだ・・・
みかん箱じゃないけど、私の中のイメージ図。
なんてタクシーの中で考えながらいざ荻窪警察署へ。
案内された窓口へと進むと、そこの課の事務机の上に不自然なみかん箱が。
近づくと、通る人に必死で愛想を振りまいている後頭部がみかん箱からチラリ。
全然不安なんか感じない。
事務員さんがみかん箱を私に差し出してくれたとき、明らかにマロさんは一瞬「あれっ?誰??」って表情をしてたし・・・。
少し間があって、急に思い出したかのように少し尻尾をふるマロさん。
みかん箱から出ようともしない。
えー、マロさん、ちゃんと見えてるかなー?私あなたのママでちゅよー??
そして事務員さんから詳しく話を聞くと、どうもマロさんは佐○さんのお兄さんの後を追いかけたらしく、でも相手はトラックに乗ってどこかへ行ったので途中で諦めざるを得ず、私の元へ戻るも入れ違いで私がマロを探しに行ってたのでどうしようかとウロウロしているところで拾ってくれた方(男・若い・背も高い)に会い、その人のことを気に入りそのまま捕獲され交番に連行されたとの事。
拾ってくれた方もマロが懐くもんで気に入ってくれたみたいで「飼い主が現れなかった場合、僕が飼います」と伝言つき。
いやぁ、でもその人がいい人でよかった。
マロさんてば首輪もしてなかったから、そのまま飼われててもおかしくないし。
そんな体験をしてもマロさん懲りません。
食べるのも脱走も懲りません。
少しは懲りてー!!